文化人放送局BANで虚偽説明 欺く行為に公開質問

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 インターネット番組・文化人放送局が24日、YouTubeによってBANされたことにつき、関連するXのアカウントで政権の政治的思惑の結果とする虚偽の説明を行った。当サイト(令和電子瓦版)の著作権写真を無断使用したことがBANの原因であるにも関わらず、このような事実と異なる説明を行うことは、ユーザーを欺く行為であり、当サイトの社会的信用や名誉を傷付ける。当サイトではここで公開質問を行い、その真意を問う。

◾️石破政権が望んだBANと主張

文化人放送局の著作権侵害をめぐる問題の動き(松田隆作成)

 文化人放送局では、当サイトの動画削除の申立てに関して、Xで2度投稿している。異なるアカウントによるもので、最初はアカウント名「文化人放送局@【安倍元総理の慰霊碑を暗殺現場に】日本を取り戻す番組制作!!文化人応援企業を大募集中」から、「【応援お願いします】文化人放送局の動画が、諸事情でBANとなりました。」というメッセージが発せられた(2025年8月23日午後0時50分・投稿①)。

 さらに翌日には別のアカウント「文化人放送局@プロデューサー安倍元総理暗殺の真相究明委員会設置を」が以下の投稿を行った。

 「またもやYouTube番組BAN、石破政権は本当に文化人放送局を潰したいらしい。」(2025年8月24日午後5時8分・投稿②

 便宜的に投稿にナンバーを振った。投稿①ではBANの理由を「諸事情」としていたものを、投稿②では理由について「諸事情」を説明するでもなく、石破政権が文化人放送局を潰す意向を有しており、それが理由でBANされたとしている。しかも投稿②のアカウントはプロデューサーを名乗っており、番組責任者と考えられ、「諸事情」よりも多少とはいえ具体的であり、これは同局の見解と考えて差し支えない。

 言うまでもなく、今回のBANは当サイトによる文化人放送局の動画削除の申立てが認められたことに基づく(参照・”BAN”文化人放送局著作権問題で一部活動停止)。BANの理由は純粋に法的な問題であり、YouTubeが定めたルールに則ってその削除を求めたに過ぎない。そこに政治的な思惑などなく、ましてや政権やその周辺からの委託を受けて申立てを行った事実などない。

 それがなぜ、プロデューサーを名乗るアカウントが「石破政権は本当に文化人放送局を潰したいらしい。」などと因果関係を認める発言をするのか、その意図するところが分からない。そもそも無名のライターが細々と続けているサイトに、時の政権とのパイプなどあるはずがない。全く理解に苦しむ主張である。

◾️ユーザーを欺く行為

 なぜ、そのような主張をするのか、その理由はある程度、推測がつく。投稿①では前述の言い分に加えて以下の文章が続いている。「いいね、フィードバックはもちろん、言論規制のないダイヤモンドクラブ登録や制作支援の応援お願いします。」。

 投稿②でも「ダイヤモンドクラブ、言論規制ゼロのオリジナルサーバー、月額880円の有料メンバーに登録してご視聴下さい」との言葉が見られる。有料会員になる、あるいは金銭的な支援を頼むとしており、そうなった時に著作権侵害という違法な行為を行なっていたことを自白した場合、ユーザーも「自業自得」と判断して支援に乗り出さない可能性がある。その点、政権の思惑で言論活動が中断させられた、だから支援を頼むというのであればユーザーの考えも異なってくる。そのように考えてBANの理由を「諸事情」(投稿①)、「石破政権は…潰したいらしい。」(投稿②)としたのではないか。

 このような虚偽の説明を行うのは、ユーザーを欺く行為である。一部のユーザーは石破政権が同局を潰そうとしているのなら、金員を支払ってでも救済しようと考えるに違いない。BANが著作権侵害を理由とすることを知っていたら支払わなかったはずの金員を、同会のXのポストを見て錯誤に陥り実際に金員を支払えば、詐欺罪(刑法246条1項)が成立する可能性はある。

 また、同局にどのような事情があるとしても当サイトの関知しないところ。当サイトは著作権侵害の申立てを行った事実を、すでに記事やSNSを通じて公開している。それにもかかわらず同局が「石破政権の思惑によるBAN」と発信するのであれば、当サイトがあたかも「石破政権の指示を受け、その走狗となって行動した」かのように世論を誤導しかねない。それによって当サイトの社会的信用や名誉は著しく損なわれる。同局はその重みを本当に考えているのか、ポストの内容を見る限り疑問が残る。

◾️文化人放送局に公開質問3問

 当サイトはニュース&オピニオンサイトとして、「全ての人・団体・事象を批判・称賛の対象とする」との方針を掲げている(参照・代表挨拶)。これは「特定の政治勢力に従属しない」宣言でもある。ジャーナリズムの国際的な常識に照らしても、記者や報道機関は市民に対して説明責任を負うのであって、政治権力の代理人ではない。

 したがって、当サイトを「石破政権の走狗」と描くかの如き表現は、事実無根であるだけでなく、当サイトの報道の独立性そのものを否定する暴論である。自由で独立した報道は、民主主義を支える根幹である。これを虚偽で貶めることは、報道の自由に対する挑戦でもあり、看過できない事態である。

 そのため、ここで当サイトは文化人放送局に対して公開質問を行う。

問1:今回の動画削除とBANは、当サイトの動画削除の申立てによるものですか、YouTubeからの通告を示して明らかにしてください。

問2:当サイトの動画削除の申立てと石破政権が貴局を潰したい意向との因果関係はありますか、証拠を付して示してください。

問3:事実と異なる理由でユーザーに支援を求めることに法的、倫理的問題はないと考えていますか、理由を付して明らかにしてください。

以上

 回答期限は8月25日23時59分59秒とする。回答方法はXでの発表、または当サイトへの問い合わせメールで構わない。回答があった場合には、あらためて記事で報告する。

◾️文化人放送局の危険な行為

当サイトと石破内閣との関係は?(AIで生成)

 BANは石破政権の意向といった誤情報が拡散されれば、視聴者は本来知るべき事実から遠ざけられ、民主主義に不可欠な公共の議論も、その前提が誤ったものであるから内容は当然歪められてしまう。

 さらに「言論弾圧」という虚構の被害者像を作り出すことは、真に弾圧に苦しむ人々の声をも軽視する結果となりかねない。

 文化人放送局が行っていることは、単なる名誉の毀損にとどまらず、公共空間全体を混乱させる危険な行為であると言える。言論機関であるなら、自らの発言に責任を持たなければならない。小中学生でも理解できる民主主義の基本に、一刻も早く同局幹部が気付くことを願ってやまない。

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